入学式の光景が、あちらこちらで見られるきょうこの頃。神総本部の自由散策路に、チューリップが咲き、しだれ桜が満開となった4月7日、神示教会にも、初々しい姿の青少年たちが集いました。
新年度を迎えた「実りの集い」は、神総本部から全国の偉光会館に中継。“親子の心のつながりを強くする”授業に、小、中学生と親御さんが出席しました。真新しい教科書とノートを広げて、そわそわしながら待つのは、小学1年生の子供たちです。職員の挨拶に、「こんにちは」と返す元気な声で、会場は一気に明るい雰囲気に。「初めて出席した人は?」の問い掛けに、腕をピンと伸ばして、「はーい!」と答える姿には、隣にいる両親からも、思わず笑みがこぼれました。
4月のテーマは、「家になにしに帰ってる?」。自分にとって家はどんな所かを考えながら、勉強会が進みます。疲れていても、悲しいことがあっても、“ホッとできるのが家”。それは、両親が自分の気持ちを受け止めてくれるから…と知って、うんうんとうなずく子も。「家っていいな」「お父さん、お母さんがいてくれてうれしいな」大事に思ったことは、早速ノートに書き留めます。失敗したとき、「気に掛けてもらえると安心する」。だから自分も、「家族が笑顔になるように声を掛ける」との話には、みんなで支え合う気持ちが芽生えました。家族と温かく関われば、居心地の良い家になります。何でも思いを伝え合えば、家の外でも、友人や仲間と良い関係をつくれるのです。
できることがたくさん見つかる!
楽しい毎日のために、自分にできることがあると分かった子供たち。終了後、小学1年生の女の子は、「パパとママに何でも話そう」とうれしそう。“ホッとできる家”が心に残った男の子は、「パパやママが忙しい時は、僕が手伝う。きっと喜んで、ホッとしてくれるから」と意欲満々です。「支え合うのが家族だから、きょうだいが失敗したときは、優しく『大丈夫?』って声を掛けたい」一人一人の心には、“きょうからできること”がしっかりと残りました。
教科書に載っている「和のある家庭が 家族の『心(運命)』を守るのである」(『実りの光28』20ページ)の神示からも、家の大切さを知った親御さんは、「子供のために頑張らなければ…」と気を引き締めています。
「付き添い感覚で出席しましたが、親の私のためにもなりました。感情的になって、家の空気を壊してしまうことを大いに反省。妻と二人で、子供が何でも話せる穏やかな家庭をつくります」
「『駄目!』ときつく言う子供を見た時は、私にそっくりとショックで…。『家族が笑顔になれる言葉を…』と学んだので、“心が和む優しい言葉!”を心に刻みました。子供にいい手本を見せたいです」
親子で教えを共有すればこそ、一緒に楽しく頑張れて、互いの心のつながりを強くしながら、家の中を温かくしていけるのです。
「実りの集い」の次は、学びの場が「友輝会」へと変わります。その入学式に、ちょっぴり緊張した面持ちで訪れたのは、3月に中学を卒業した人と親御さんです。神総本部と全国の偉光会館に集まった若人に、まずは、なぜ「友輝会」の対象が15歳から30歳なのかを確認。親の庇護(ひご)の下で育った人間が、自分の力で歩み出すのが15歳。その大事な節目を迎え、「この先の人生をつくるのは自分なんだ」と自覚した若人たちには、キリッとした緊張感が走りました。
人の一生を季節で例えるなら、15歳から30歳までが春。この年代に必要な生き方をつかむのが「友輝会」です。キーワードは“素直・正直”。とはいっても、神が教えてくださるのは、「これをしなさい」「素直にならなきゃ」と我慢する生き方ではなく、“こう生きれば自分が輝ける”というもの。「神が授けてくださった『運命』に重なる生き方を…と学んで、最初は、枠にはめられると思っていた」と、自身の体験を語る職員。しかし、運命がdestiny(宿命)ではなく、potential(潜在能力)と分かって、自分の力を生かすために学ぶのだと、誤解が解けました。その話に共感し、身を乗り出す人も。素直に教えに触れ、正直に思いを伝えて、いろいろなことを吸収しながら、自分のいいところを磨いてほしい! 実体験を踏まえて熱く呼び掛ける言葉に、一人一人が熱心に耳を傾けました。情報や知識があふれる現代は、物の考え方や価値観もさまざま。そうした中で、自身の良さを生かし、後悔しないための生き方を身に付けられることは、自分にとってどれほどのメリットになるか知れません。人生を光らせていく生き方を学べば、「自分はこう生きればいい」という軸がぶれず、自信を持って歩んでいけるのです。
学ぶ意味がはっきり見えた!
入学式を通して、「友輝会」で学ぶ意味がつかめた若人たち。「五教訓とか、今の生き方があるって聞いて、すごく知りたいです。しっかり学ぼうと、心にスイッチが入りました」「持ち味を磨けるのはいいなと、今からワクワクしています」。「何でもはっきり言うのが、『素直、正直』ではないと分かってドキッ。相手の思いを感じて、気持ちを伝えていける人を目指します」。
「娘のポテンシャルが光るように応援するのが、親の役目だと思いました。つい口を出しがちなので、子供が素直に正直でいられるよう、温かく広い心で接すること。ここを夫婦で頑張ります」
生き方の軸があり、両親の後押しがあれば、どんな経験も糧にしていけるもの。輝く自分を目指して、着実に人生の土台を築いていけるのです。
学びの環境を家族で大いに活用して
青少年は、植物で言えば、地中からようやく芽が出てきた時期。将来、立派な花を咲かせられるのか、小さな花なのか、それとも花が咲かずに終わってしまうのかは、ここから、どれだけ自分に必要な栄養を吸収し、成長していけるかにかかっています。自分の良さが輝く生き方を学んで、仲の良い家庭で心を育んでいく、この積み重ねこそ、立派な花を咲かせていくための確実な道。“自分が仕合せになるための学びの環境”を大いに活用して、家族で仕合せを手にしましょう。
「実りの集い」
「友輝会」入学式